全国で緊急事態宣言が解除され、外出自粛からも緩やかに解放されることが予想されています。外に出る機会が極端に減ってしまった人が最も気になる「体重」。ついつい気が緩みがちな在宅勤務で間食が増えてしまったり、通勤がなくなったことで運動量が減ってしまった方も多いのでは?
ある調査によると、4月の緊急事態宣言以降に間食が増えたと答えた人は約6割、体重が増えたと答えた人は2人に1人でした。また、カロリー量が気になると答えた人が一番多く、中でも間食で一番よく食べられていたのは、カロリー量の多いチョコレート類やスナック菓子ということが分かりました。
罪悪感を感じながらも、間食後に気持ちが満たされる/スッキリすると回答した割合は、特に20代女性に多かったことから、女性の間食は空腹感を満たすよりも、気持ちのリセットやストレスを発散することが目的であると考えられます。
「ツイッターに『コロナ太り』というハッシュタグがトレンドになったことからも、自粛期間中に食べ過ぎで悩んでいたことがよくわかります。活動量が減って消費カロリーが少なくてすむのに、いつも以上に食べていては太るのは当たり前。だからといって間食をやめると心の栄養がなくなり、ストレスが溜まるいっぽう。ストレスが溜まるとホルモンバランスが悪くなり、ホルモンバランスが悪くなると、ストレスがさらに溜まるという悪循環に陥ってしまいます」(管理栄養士)
“ながら食べ”こそが巣ごもり太りの元凶、まずは食べる環境から整えるべきと管理栄養士はアドバイスします。
「オススメの防止策は、自分ルールをつくる。お菓子類を手元におかない、仕事場とリラックスする場所を分けてお菓子を食べる場所を決めるなど、間食をする環境を整えることです。厳しいルールを決めてしまうと長続きしないので、できることから実践していきましょう。
私の自分ルールは間食はヨーグルトを選ぶこと。ストレスが溜まる中で間食をやめる、となると更にストレスが溜まります。ヨーグルトは低カロリーなので、午後の間食におすすめですが、夕食後に小腹がすいた時に食べるスイーツとして適していると思います。この時間にアイスクリームやチョコレートを食べてしまうと、多くのカロリーを摂取してしまうので、ヨーグルトに差し替えるとよいでしょう」(管理栄養士)
毎日の食事や間食は、体の栄養であり心の栄養でもあります。特に間食は心の栄養という側面が大きく、楽しみながら食べるということを重視したいもの。自粛明けに体を慣らしながら、食べるもものの選び方や食べ方を工夫し、体型を整え、健康な体づくりを心がけていきましょう。